神さまの声を聞いた体験

神さまの声というのを初めて聞いたのは、信じてすぐのクリスマスだった。
海外の大学に留学した先でイエスに出会い、信じたんだけど
初めての【本物の】クリスマスになったわけだ。
(それまでは「聖書」「イエス」「クリスマス」が関係してる事すら知らなかったほどの無知っぷり)

日本人教会の礼拝に、たぶんその時初めて出たんだけど
その前に、友人宅で一泊させてもらったの。

一緒に一泊した、マークさんという宣教師さんがいた。
日本にも宣教師としていたことがあり、日本語も流暢だった。
明日は日本語で礼拝のメッセージをするという。

マークさんは、体つきもがっしりとしているし、
神学校を卒業していたし、
何より笑顔が本当に素敵な人で
クリスチャンなりたてホヤホヤの俺からしたら、
何ていうか、「こんなクリスチャンになれたらいいなぁー」
って思うような存在だった。

寝る前に、彼がこう言った。
「明日の礼拝のメッセージ、緊張してます。」
え、こんな人でも緊張するのか…とちょっと驚き。
しかし続く言葉は、もっと驚きだった。

「でも大丈夫。神さまは弱い人を好んで用いられますから。」

え?
なに、それ?
どういう意味?
弱い人って、俺かなり弱いけど???
なんかそれ、俺に関係ある???

彼の言葉の意味は、次の日の彼のメッセージで知る事になる。

つづく。