ぼくはシルバーバーチを愛読してた10年間は、霊格高くなろうと努力してきたつもりだった。
どのような人が霊格が高いのか洞察し、真似てみたりした。
善良になるように努め、感情を統制し、欲もコントロールし、悪を遠ざけ奉仕に生きて、
利他主義に生きるよう心がけてきたつもりだった。
でも実のところ自分をそうやって縛り付けることで苦しい部分もあった。
善良に生きようとすることで、他人や不正に対して批判的にもなってしまった。
そういう生き方をずっとしていたので、自分の至らなさ未熟さを日々感じた。
そして最近、ある覚者の言葉に生き方が変わった。
彼はこう言う。善い人になろうとしないでください、そのままでいてください。と。
善い人になろうとするのもしょせんは自我から生じているにすぎない。
宗教や信念によって善良な性格になるだけでしかない。
真我つまり神性というのはその性格を消し去ったときに現れるもの、
だから善い人にな努力はやめてありのままそのままでいてくださいと。
ただ真我の状態でね、と。
その言葉を実践してみると、まあなんと生きやすいのなんの。
今まで利他的人のためにと思い、自分を犠牲にして人に気を使い続けてばかりの人生で、
それをいいように利用されるだけの人間関係が変化した。
怒ってでも言いたいことをすべて相手に言うこと、相手が反省し気付き変わるようになった。
今まで自己犠牲に生きてきた人生が自分がおもうようにまわりだしてきた。
自己犠牲に生きようという信念も現実化するのでなくしたほうがいい。不幸になるだけ。
シルバーバーチはその面でもすこし危険性があることを、身をもって体験した。