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アメリカ・ニューヨークに本部を置く米国電気電子学会(IEEE)は通信・電子・情報工学とその関連分野を対象とし、世界160カ国以上に42万3000人以上の会員を抱える世界最大規模の学会です。中国の電子機器メーカーHuaweiがアメリカの大統領令によって排除される動きが強まる中、IEEEは「Huaweiの科学者による論文査読を禁止する」ことを決定しました。

IEEEは電気・電子工学および計算機科学の分野で世界の30%以上の文献を発行している上に、多くの査読付き論文誌を出版しています。公開前の論文の査読には世界中の科学者らが協力しており、論文の内容に誤りや矛盾がないかといった点を精査しています。

2019年5月28日、IEEEは「Huaweiに所属する科学者を技術的論文の査読者として採用し続けることには、重大な法的影響のおそれがある」と、およそ200ものジャーナルの編集者に対して通達。Huaweiの科学者らは今後も学会の一員として編集委員会に協力することが可能ですが、アメリカによる制裁措置が解除されるまで査読前の論文を取り扱うことはできないとのこと。

アメリカではHuaweiが製造するスマートフォンには安全保障上のリスクがあるとの見方が強まり、排除の動きが急速に進んでいます。Androidを開発するGoogleのほか、IntelやQualcommといったサプライチェーンもHuaweiとの取引を停止しました。

https://gigazine.net/news/20190530-ieee-bans-huawei-scientists-review/

大本
https://www.sciencemag.org/news/2019/05/ieee-major-science-publisher-bans-huawei-scientists-reviewing-papers

(略)