0001少考さん ★
2024/05/02(木) 08:58:54.74ID:BlCpzxY29https://www.tokyo-np.co.jp/article/324501
2024年5月1日 12時00分
衆院島根1区補選では、立憲民主党元職の亀井亜紀子氏（58）が自民党新人の錦織功政（にしこりのりまさ）氏（55）を破った。選挙区内の松江市で再稼働を控える中国電力島根原発に関する論戦は低調なままだったが、地元はどう受け止めているのか。延期された再稼働に、補選の結果はどんな影響を与えるのか。（曽田晋太郎）
◆「原発の『げ』の字も聞かなかった」
「原発の『げ』の字もほとんど聞かなかった」。島根原発から500メートルほどの地域に暮らす無職男性（68）はため息をつく。
島根原発は北に日本海、南に宍道湖や中海がある島根半島にあり、逃げる場所が限定的。全国で唯一県庁所在地にあり、避難計画が必要な30キロ圏に約45万人が暮らす。同じく半島で起きた1月の能登半島地震以降、地震と原発事故への危機感が高まっていた。
◆電力系労組の支援者に配慮？
「島根原発の近くにも活断層があるので、大地震が発生すれば壊滅的な被害を受ける可能性が高い」と話す男性。今回の補選に「原発を推進するか、やめるか、分かりやすい二者択一の争点化」を期待していたが、自民の裏金問題や地域活性化が論戦の中心となり、陰に隠れたという。
原発から約10キロの松江市に住む島根原発2号機運転差し止め訴訟の原告団長、芦原康江さん（71）も「地域の重要な問題である原発を考える大切な機会だったが、有権者に選択肢が示されなかったのは残念」とする。
ただ、選挙公報で亀井氏は「能登半島地震に学ぶ」として「地震、津波、原子力という複合災害を想定し、避難計画を見直します」と記載。かつて超党派の国会議員でつくる「原発ゼロの会」に名を連ね、脱原発を掲げる「みどりの風」結党に参加するなど「基本的に脱原発のスタンス」（陣営幹部）だった。原発への姿勢を表だって示さなかったのは、支援者に電力系労組の関係者がいることを意識したとされる。
◆「原子力政策に一定の拒否感」
一方、錦織氏は告示前の取材に、十分な安全措置を前提とした上で、エネルギー自給率向上やカーボンニュートラル実現の観点から「原子力発電は活用すべきだと考えている」と説明。オフィシャルサイトには「島根原発2号機の再稼働に向けた取り組みを着実に進めていきます」とあった。
これまで島根1区で当選を重ねてきた故細田博之氏は、原発再稼働を後押しする自民の電力安定供給推進議員連盟で会長を務めた推進派の代表格。そこで立民の亀井氏が初めて勝利したことに「脱原発に向けて一歩前進」との声も。芦原さんは「自民が強固に進める原子力政策に一定の拒否感が示されたのでは。流れを変えるきっかけになってほしいし、亀井さんには原発を巡る政策決定の際、いつも置き去りにされる住民の声を国会に届けてもらいたい」と求める。
◆「再稼働を12月に延期」補選後に発表
30日には中国電力が、8月に予定していた2号機の再稼働を12月に延期すると発表。昨年末に起きた廃棄物処理施設での死亡事故で必要な安全対策工事が遅れるためとしている。
再稼働延期を求め、署名活動をしてきた市民団体で共同代表を務める岡崎由美子弁護士は「中国電力側は『8月の再稼働予定は変えない』という姿勢だったが、各地から労働者を集めて突貫工事が行われており、（完了予定の）5月に安全対策工事が終わるとは思っていなかった。補選に何らかの影響が及ぶと考えて、選挙が終わったタイミングで発表したのでは」と推し量る。「これまで住民の意見をまともに聞かずに再稼働の手続きがなされてきた。補選の結果も追い風に、廃炉に向けて署名で市民の意思を示したい」
※関連スレ
【原発】中国電力 島根原発2号機 再稼働は秋以降に延期へ [牛乳トースト★]
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1714407623/
