自民党の長谷川岳参議院議員に対し、道が国の予算成立時にお礼の連絡をするよう各部署に組織的に依頼していたことがわかりました。
 関連して、鈴木直道北海道知事は、複数の道職員幹部が長谷川議員から威圧的な言動を受けていたと明らかにしました。

 北海道によりますと、依頼をしていたのは国への予算要望を取りまとめる道の「計画推進課」で、2024年度の予算成立時期に長谷川岳参議院議員に「お礼の連絡をするよう」、複数回に渡って各部署にメールを送っていたということです。
 予算成立当日の3月28日には、飛行機で上京中の部長職にむけて機内でWi-Fiが使える場合は成立後に、使えない場合は新千歳空港到着時にお礼をするようにと具体的な方法まで依頼をしていました。
 
 長谷川議員を巡っては、客室乗務員への威圧的言動や道職員や札幌市職員へのパワハラ疑惑があったことが報じられています。
 お礼依頼は長谷川議員への特別対応だったのでしょうか?

鈴木直道 北海道知事
「お礼の電話をすること、これは長谷川議員以外にもあると。庁内一斉にお礼対応をすることについては、適切ではないと考えているので改めたい」

 知事は、さらに副知事を含む幹部職員4人に聞き取りを行った結果、全員が長谷川議員から威圧的な言動を受けたことがあったと明らかにしました。
 4人のうち、2人は2023年度、長谷川議員の元に20回以上、出張していたということです。

鈴木直道 北海道知事
「『出張が適当でない』という内容はなかったが、(長谷川議員の言動が)威圧的と言受け止めた職員が複数確認されましたので事実を本人にお伝えして、改めていただくべく申し入れた」

 長谷川議員はパワハラ報道について、3月末「不徳の致すところ。私の表現方法が時代にそぐわないものであることを痛感いたしました」などとブログで釈明しています。

HBC
4/5(金) 18:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/86ea03e853ff7039581e5bd5ad8db0abd6cf51c9