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2024-01-30 19:08:25
テーマ:ムネオ日記

 岸田総理の施政方針演説、上川外務大臣の外交演説、鈴木財務大臣の財政演説、新藤内閣府特命担当大臣の経済演説が行われた。

 岸田総理の演説でロシアに関しての部分に注目したが、次のような表現だった。

「対露制裁、対ウクライナ支援はこれを今後とも強力に推し進めます。2月には東京で、日・ウクライナ経済復興推進会議を開催する予定です。日露関係は厳しい状況にありますが、我が国としては、領土問題を解決し、平和条約を締結するとの方針を堅持します」

これでは戦後最悪と言われている日露関係の改善は進まないと落胆するものである。

 対露制裁をしてどうして領土問題を解決できるのか。厳しい環境で平和条約の締結がどうやって出来るのか。

 「ロシアは日本に取って重要な隣国です。日露関係を未来志向で改善して参ります。ウクライナは一にも二にも停戦です。停戦、和平に向けて日本がリーダーシップを取って行きます」と言うのが真っ当ではないか。

 

上川外務大臣の演説でロシアに関して

「ロシアによるウクライナ侵略は、国際秩序の根幹を揺るがす暴挙です。私は今月ウクライナを訪問し、侵略の生々しい傷跡を自分自身の目で見て、力による一方的な現状変更を決して認めてはならないと改めて確信しました。また、ロシアによる核兵器による威嚇、ましてや使用はあってはなりません。一日も早くロシアによる侵略を止め、ウクライナに公正かつ永続的な平和を実現するため、国際社会と連携し、対露制裁とウクライナ支援を強力に推進していきます。ウクライナの復旧・復興のため、官民一体の取り組みを進めます。昨年11月の経済ミッション等の成果を踏まえ、来月の日・ウクライナ経済復興推進会議の開催に向けて調整を加速していきます」

と言っている。

 紛争には双方言い分がある。先の大戦でも日本が戦争を始めたが、日本には日本の言い分があった。

 そもそもなぜウクライナ戦争が起きたか、その原因を作ったのはウクライナではないか。対露制裁をして何か成果があっただろうか。

 ロシアは泰然自若たいぜんじじゃくである。ロシアとウクライナでは国力の差が違う。復興推進会議の前に、停戦させることが先ではないか。

 上川大臣はどこまでロシアの重要性を認識しているのか。日本には「遠くの親戚より近くの他人」という言葉がある。

 日米関係は同盟関係だからあえて触れる必要はない。アメリカとは1万キロ離れている。ロシアは目と鼻の先の地政学的隣国である。

 世界、地域の発展、安定には隣国外交が重要であることをしっかり考えてほしいものである。



※関連リンク
令和6年1月30日 第二百十三回国会における岸田内閣総理大臣施政方針演説 | 首相官邸
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/statement/2024/0130shiseihoshin.html

上川外務大臣の外交演説|外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/pp/pageit_000001_00248.html

鈴木財務大臣の財政演説(令和6年1月30日) : 財務省:
https://www.mof.go.jp/public_relations/statement/fiscal_policy_speech/20240130.html


第213回国会における新藤内閣府特命担当大臣(経済財政政策)の経済演説(令和6年1月30日)(PDF形式:363KB)
https://www5.cao.go.jp/keizai1/danwa/index.html