自民党の派閥の政治資金をめぐる事件を受けて、岸田派、安倍派、二階派が派閥を解散する方針を決めたことについて、立憲民主党の長妻昭政調会長は21日、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」で、「完全な論点ずらしだ。本当に解散することはありえない」と述べ、派閥解消の動きに疑問を呈した。

長妻氏は、自民党内の派閥解消の動きについて「裏金と関係ない」と指摘し、「岸田首相が論点ずらしに成功したと思っているとしたら、国民はそんな甘くない」と述べた。

さらに、長妻氏は「自民党の中でも、本当に解散するという前提で議論が起きているようだが、私は、本当に解散するなんてことはありえないと思う」と述べた。

また、長妻氏は、自民党の福田達夫元総務会長が19日に「派閥ではなく、新しいガバナンスの形をつくることが必要になる。自分の足で立てる力のある政治家が組織の力をつくることが重要だ」などと述べたことを引き合いに、「結局、派閥が分裂して、新しい派閥になるということだ」と指摘した。

一方、岸田派に所属する自民党の田村憲久政調会長代行は、岸田首相が岸田派の解散を表明したことは「非常に強い意志の表れだ」と強調。「今の自民党が色々な改革案を出しても国民が耳貸さないとの判断の中で、これからの自民党の姿勢を見てほしいとの思いだったと思う」と述べた。

その上で田村氏は、今後の派閥の在り方について、「派閥を解消するとすれば、金を集める機能とか、(派閥の)掛け持ちをさせない機能が、ポイントになる」と指摘した。

FNNプライムオンライン
1/21(日) 10:27配信
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