新日本婦人の会島根県本部は18日、細田博之衆院議長(79=島根1区)が女性記者へのセクハラ疑惑報道を否定した記者会見を受け、衆議院議員辞職を求める抗議文を地元事務所に提出する。

 細田氏は13日の記者会見で、セクハラについて「単なるうわさ話だ。セクハラと主張する人はいない」と否定した。これに対して婦人団体は一連の発言は「開き直り」と指摘。本来は国会がセクハラ根絶をすべきだとして、「議員の資格もない」と批判している。細田氏は議長は辞任するが、次期衆院選には出馬の意欲を見せている。

 抗議文はセクハラに関し「上下関係がある中で起きる」と説明。細田氏の発言は被害者を萎縮させるとしている。細田氏のセクハラ否定にはさすがに岸田首相も「名乗り出る人がいなければセクハラはない、は適切ではない」との考えを示した。

 新日本婦人の会は1962年に作家の壷井栄、野上弥生子、画家のいわさきちひろらが結成した団体。

日刊ゲンダイ
23/10/18 11:10
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