いずれにしろ、冷戦が念頭にあるものと思われる「努力しても勝ち組になれずやる気がなくなりみんなが平等にまずしくなって失敗した共産主義の国は、よくない。そんなことより、資本主義なら勝ち組から日本全国に経済効果が波及する『トリクルダウン』のメリットがある」みたいな考えかたは、今でも日本国民にうけいれられているからこそ、「株価が高い」「業績が好調な企業がある」「外国人観光客がお買いものをしている」「海外で日本の食べ物がよろこばれている(食べ物の輸出にたいする期待の高まり)」といったニュースが、よろこばれているものと考えられる。🙄
また、「戦後の日本は女性の社会進出のような行きすぎた個人主義がひろまり、おとうさん中心の役割分担みたいな家族の一体感が崩壊寸前なので、よくない。伝統的な家族観をとりもどそう」みたいな、いわゆる保守派のテーマは、そのままでは、「リメンバー、パールハーバー」とか言っているアメリカの反発をまねくおそれがあるのではないかと思われますが、逆に、日本としては、「日米同盟(日米韓のれんけい)」「西側しょこくとの価値観の共有」みたいな方針をうちだすことで、戦後の国際社会をうけいれることと戦後の日本を拒否することを、両立することができたのではないでしょうか。🙄