自民党女性局のフランスへの海外研修に対し、党内外で批判の声が上がっている。松川るい局長がSNSに、他の参加者とともにエッフェル塔を背景にポーズを取る写真を掲載。「血税で旅行か」などと批判のコメントが多数書き込まれる事態となった。<下へ続く>

 党女性局によると、海外研修は7月24~28日の日程で実施し、国会議員や地方議員ら38人が参加。仏が行った義務教育開始年齢の3歳への引き下げについて、目的や効果などを調査するのが狙いだったと説明している。

 松川氏はSNSに仏上院議員との意見交換の際の写真を掲載し「大変有意義だった」と振り返った。一方で「パリの街の美しいこと!」と書き込み、エッフェル塔前で「女性局」の横断幕を掲げた多人数の写真や、松川氏らが塔を模したポーズを取る写真を投稿した。
 批判を浴びた松川氏はポーズを取った写真を削除し、SNSで「真面目な研修なのに誤解を招いてしまい、申し訳ない」と謝罪。費用については「党費と各参加者の自腹」と釈明したが、「議員の収入は税金だ」とさらに批判を招いた。
 共産党の小池晃書記局長は31日の記者会見で「物価が上がり、災害が多発して悲鳴が上がっているときに、国民の感覚が分かっていない」と指摘。自民党関係者からも「これで『いいね』がもらえると思っているなら困ったものだ」とあきれる声が上がった。

時事通信
2023年07月31日19時01分
https://www.jiji.com/sp/article?k=2023073100737&g=pol