岸田文雄首相がウクライナ訪問で贈り物として渡した「必勝しゃもじ」をめぐり、日本国内でも「恥ずかしい」という批判の声が出ている。

23日(現地時間)の日本メディアによると、岸田首相は21日(現地時間)、ウクライナ・キーウを電撃訪問してゼレンスキー大統領と会談し、しゃもじをプレゼントした。

松野博一官房長官は首脳会談後に行われたこの日の定例記者会見で、岸田首相がゼレンスキー大統領に広島県厳島で制作された50センチのしゃもじと折り鶴をモチーフにしたランプを贈呈したと明らかにした。大型しゃもじは広島の特産物で、岸田首相の署名と共に「必勝」と書かれている。

日露戦争、日清戦争当時に日本の軍人がしゃもじを厳島神社に奉納して有名になり、しゃもじでご飯を食べるように「敵をめしとる」という意味が込められていて、勝利を祈る象徴物として知られている。「幸運をすくい取る」という意味もあるという。

しかし日本では岸田首相の今回の贈り物について「恥ずかしい」という指摘が続いている。あるネットユーザーは「しゃもじを今回の日本野球代表チームに渡すのならまだしも、戦争中で国の大統領にプレゼントするのはセンスがない」とし「しゃもじは千羽鶴のように日本文化を知らない人には困る贈り物」と批判した。

日本で千羽鶴は幸運やけが・病気の早期回復を願う贈り物だ。先月のトルコ・シリア大地震当時も日本から千羽鶴を贈ろうとする動きがあり、論議を呼んだ。

一部では岸田首相が選挙運動のためにしゃもじを贈ったという批判も出てきた。立憲民主党の蓮舫参院議員はツイッターで「選挙と戦争の区別がつかないとしか思えない」と指摘した。同党所属の杉尾秀哉議員もツイッターで「これは本当だろうか?信じたくないが」とコメントした。

一方、岸田首相は外相だった2015年の韓日外相会談でも当時の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官に韓日修交50周年のロゴが入った広島産しゃもじを贈った。

中央日報
3/25(土) 11:49
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