放送法が定める「政治的公平」の解釈をめぐる総務省の行政文書について、高市経済安全保障担当大臣は、みずからが総務大臣だった時に正確性が確認できない文書が保存されていたとして「責任を感じ、大変申し訳ない」と陳謝しました。

放送法が定める「政治的公平」の解釈をめぐって総務省が公表した行政文書には、安倍政権当時、総務大臣だった高市大臣が、安倍総理大臣と電話で協議したなどと記載されていますが、みずからに関する4枚について、高市大臣は「ねつ造だ」と否定しています。

高市大臣は閣議のあとの記者会見で、一連の行政文書について「相手方の確認をとるなど正確性を期する手順が取られていない。関係者からの聞き取りによると、認識が異なるものも判明している」と重ねて指摘しました。

そのうえで「当時、私が大臣だった総務省に正確性が確認されていない文書が保存されていたことは大変、残念に思う。総務省の行政すべてに責任を持つ立場だった点から責任を感じている。大変申し訳ない」と陳謝しました。

高市経済安保相「大臣も議員も辞職せず」

高市経済安全保障担当大臣は、参議院本会議で「私に関係する計4枚については、発言したことのない記述がなされているなど正しい情報でないことは改めてはっきりと申し上げる。大臣も議員も辞職すべきとは考えていない」と述べました。

NHKニュース
2023年3月10日 12時01分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230310/k10014004091000.html