政府の行政文書にねつ造はあったのか、なかったのか。
8日の国会で議論が白熱した。

立憲民主党・小西議員「まず高市早苗大臣に伺います。どの文書がなぜねつ造なのか」

高市経済安保相「私の発言や私と安倍総理の電話に関する記載がある計4枚。正しい情報ではないということで、ねつ造と申し上げております」

問題になっているのは、総務省が7日に行政文書と認めた、およそ80枚の内部資料。

およそ8年前の安倍政権時代に、放送法の「政治的公平」の解釈について、首相官邸側が見直しを求めていたとするもの。

文書の中で登場したのが、当時総務大臣だった高市経済安保相。

安倍首相との「電話会談の結果」とされる文書には、「政治的公平に関する件で高市大臣から総理に電話(日時不明)」、「総理からは、『今までの放送法の解釈がおかしい』旨の発言」と記されていた。

この文書について、高市大臣は3日の国会審議で「ねつ造だ」と主張。

8日も文書はねつ造との認識を示した。

立憲民主党・小西議員「安倍首相との電話もこの世に存在しない?」

高市経済安保相「そうでございます。放送法に関して、法解釈などに関わることについて、安倍首相と電話で話したことはございません」

立憲民主党・小西議員「こうした(文書にある)ことは高市大臣は一言も言っていない。全部ねつ造であると?」

高市経済安保相「それで結構でございます」

一方、国会で総務省の官僚は、一般論としたうえで次のように述べた。

総務省・今川官房長「いわゆるねつ造、行政文書の中にそういうもの(ねつ造)があるとは考えにくい」

立憲民主党・小西議員「高市大臣が虚偽を述べているのでは?」

高市経済安保相「大変迷惑しています。補佐官からの伝達? なんですか」

高市大臣は文書を机にたたきつけ、感情をあらわに。

高市経済安保相「この文書は、ありもしないことをあったかのように作られたもの。ねつ造という言葉でよろしいのであれば、ねつ造だと私は考えています」

立憲民主党・小西議員「ねつ造という発言は虚偽であるということを認めて、大臣を辞職し、議員を辞職することを求めます」

高市経済安保相「これが事実であれば、私は責任を取りますよ。でもこれ事実じゃないですから」

総務省は、文書の内容の正確性について精査を進める方針。

FNNプライムオンライン
3/8(水) 17:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/9278a722146efd4f8e68e3a5e3c4c499b8f60226