岸田総理大臣肝煎り(きもいり)の「児童手当」を巡って国会で激しい論戦が繰り広げられるなか、「この愚か者めが」と書かれたTシャツが話題に上がりました。

 総理も「反省」という言葉を口にしました。

 岸田文雄総理大臣:「反省すべきものは反省しなければならない」

 31日の衆議院予算員会のなかでの児童手当を巡るやり取りです。取り上げられたのは“かつての自民党議員の発言”。

 立憲民主党・長妻昭政調会長:「子ども手当、十数年前に民主党政権で設立したが『一律1万3000円を所得制限なしで、中学生までの子ども全員に支給する』しかしその後、自民党から採決の時も罵詈(ばり)雑言と言いますか、自民党のある参議院議員、女性参議院議員が『愚か者めが。このくだらん選択をした馬鹿者どもを絶対に許しません』」

 2010年の映像で、女性議員とは丸川珠代議員です。

 自民党・丸川珠代参院議員:「おかしい、審議不十分です。審議不十分です、討論も不十分です」

 柳田稔委員長(当時):「賛成の方の挙手を願います」

 自民党・丸川珠代参院議員:「愚か者めが、このくだらん選択をした馬鹿者どもを絶対に忘れん」

 さらに…。

 立憲民主党・長妻昭政調会長:「あげくの果てに、これは私もびっくりしたが、『この愚か者めが』と書いたTシャツを自民党の公式グッズで1500円で発売していた」

 この愚か者めがのやじを書いたTシャツ。当時、自民党の広報に携わっていた平井卓也元デジタル大臣のブログでも宣伝していました。

 岸田文雄総理大臣:「ご指摘の子ども手当を巡っては、大変激しいやり取りが行われた。その通りだと思います。しっかり議論を行っていく、こうした前向きな姿勢はこれからも大事にしていきたいと考えます」

 立憲民主党・長妻昭政調会長:「反省はないんでしょうか」
 
 岸田文雄総理大臣:「その議論を行う際の態度、発言等において節度を超えていたのではないか、こういったご指摘については謙虚に受け止め、反省すべきものは反省しなければならないと思います」

 「愚か者め」と発言した当の丸川珠代参議院議員は…。

 自民党・丸川珠代参院議員:「やじについては総理の発言を真摯に受け止め、反省すべきは反省したいと思います」「反省すべきはしっかり反省したいと思います」「(Q.反省はしてますか?)反省しております」

 当時、野党だった自民党は所得制限なしの子ども手当をばらまきだと批判。

 自民党・丸川珠代参院議員:「すべては6月に現金をばらまくためです」

その後、自民党主導で“所得制限あり”の児童手当が復活したのですが、今月25日…。

 自民党・茂木敏充幹事長:「児童手当については、すべての子どもの育ちを支えるという観点から、所得制限を撤廃するべきだと考えます」

 「異次元の少子化対策」を掲げる岸田総理は、どこまで手当を拡充しようと考えているのでしょうか。

 立憲民主党・長妻昭政調会長::「高校まで児童手当を延ばすということも、検討の選択肢に入っているということを明言頂きたいんですが」

 岸田文雄総理大臣:「ご指摘の点も踏まえて、政府として内容の具体化を進めていきたいと考えています」

 立憲民主党・長妻昭政調会長:「高校まで児童手当を伸ばすということも含めた検討でよろしいんですね?」

 岸田文雄総理大臣:「今、具体的な内容については予断を持って申し上げることは控えなければなりません。あらゆる選択肢について、検討をするということであります」

テレ朝news
1/31(火) 18:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb6b10c4ee1cf784cb5994bf74841e678c28ee53
https://www.youtube.com/watch?v=xoUXXHfNHP0