岸田文雄首相が27日の参院本会議で、産休・育休中のリスキリング(学び直し)を巡って「後押しする」と答弁したことを受け、共産党の小池晃書記局長は29日、名古屋市内で演説し「育休はのんびり休んでいるわけではない。自民党の政治家はそういうことを何にも分かっていない」と苦言を呈した。

 小池書記局長は愛知県知事選(2月5日投開票)の候補者応援のために名古屋駅前で演説。育休中に子育てする人について「3時間おきに起こされて大変な思いで必死に努力している。子どものために格闘している」と指摘。岸田首相の発言を「こうした政治が子どもを産み育てることを困難にしてきた」と批判した。

 岸田首相は27日の参院本会議で、自民党の大家敏志議員が代表質問で「リスキリングと産休・育休を結びつける企業を国が支援すれば親が元気と勇気をもらい、子育てにも仕事にも前向きになれる」と提案したのを受け、「育児中などさまざまな状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししていく」と答弁した。

 この答弁を巡り、SNS(ネット交流サービス)上では「育児していない人の発想」「休みだから時間あるだろうと勘違いしている」「オッサン政権」などと批判が広がった。【川瀬慎一朗】

毎日新聞
1/29(日) 17:09
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