「赤旗砲」が炸裂だ。法務政務官だった2016年、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関係者を政務官室に招き入れたり、関連団体にパーティー券を購入してもらったりしていたことを認めた井野俊郎防衛副大臣(42)=衆院群馬2区=に公選法違反(寄付の禁止)の疑いが浮上したのだ。

 4日付の「赤旗日曜版」が疑惑を報道。記事によると、井野事務所は2014~17年にかけて、地元選挙区の複数の有権者らに香典を配っていたといい、同紙では葬儀日付や故人名、香典の金額などが記載された事務所作成の「会葬一覧」リストも掲載している。

 公選法は政治家による選挙区内での寄付を禁じており、罰金以上の刑が確定すれば失職する。2019年、秘書を通じて有権者に香典を渡していた公選法違反の疑惑が報じられ、その後、議員辞職に追い込まれた自民党の菅原一秀・元経産相(60)のケースと同じだ。

 自民党国会議員の「政治とカネ」問題は終わりがない。副大臣に任命した岸田文雄首相(65)の責任も重いだろう。

日刊ゲンダイ
12/1(木) 16:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/7834a3216456cf42971b979c629ebc1b2adc63b1