"辞任ドミノ"はさらに続くのか。秋葉復興大臣をめぐり疑惑が次々浮上。公設秘書が報酬を得て選挙活動をしたとの疑惑、旧統一教会の関連団体イベント参加疑惑、家族が「秋葉けんや」と書かれたタスキをかけていた"影武者"疑惑…。

「なぜあんなに脇が甘いのか、もうもたなそうだ」と与党幹部から冷ややかな声も。TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんは、「支持率低下で行き詰まった局面の打開策の1つが内閣改造。岸田総理は慎重に日程調整しているのでは」と解説。岸田総理のリーダーシップに疑念が生じている状況である一方、「安倍政権が長く続いた影響で"次の総理候補"が育っていない現状もある」と指摘しました。

■"影武者"疑惑や公選法違反疑惑も 国会で追及集中、与党からも冷ややかな声が

ホラン千秋キャスター:
秋葉大臣について疑惑が次々と浮上しているということで29日も国会で野党が追及をしました。

●2017年
秋葉大臣の政党支部が、秋葉大臣の義理の兄が代表だった政治団体におよそ600万円を寄付。
→この政治団体に実態がなかったのではないかという疑惑があるんです。こちらについて本人は否定しています。

●2021年
衆議院議員選挙で公設秘書が報酬を受け取って選挙活動をしていたのではないかという疑惑。
→事前に選挙管理委員会に届け出をすれば不適切とならないわけなんですが、届け出を出さずに選挙活動をしていたんじゃないかということなんです。一部週刊誌が「公職選挙法違反の疑い」を報道し、この疑惑に関しても本人は否定しているという状況です。

●秋葉大臣は旧統一教会との接点をずっと否定していましたが、関連団体のイベントに参加したのではないかという疑惑が浮上しました。
→本人は認識がないと否定しているんですが、収支報告書に旧統一教会の関連団体へ会費2万4000円を支出したということが記載されており、これに関して秋葉大臣は「雑誌の購読料だった」というふうに訂正したんですが、購読料をどう計算しても2万4000円にはならないということで、実際何に使われたかというのはまだわからない部分があるということなんです。

●2021年
衆議院議員選挙で秋葉大臣の次男が、秋葉大臣の名前である「秋葉けんや」というたすきをかけて選挙活動をしていた「影武者」疑惑。
→本人以外がたすきをつけて選挙活動をするというのは公職選挙法違反になります。ただ、このたすきをよく見ると、上の方に名前と比べるとやや小さく「次男」というふうに書いてあります。秋葉大臣は、次男が一時的に自分の代わりにたすきをかけていたということ自体は認めているんですが、このたすきについて野党から追及が相次ぎました。

立憲民主党 渡辺創 議員
「『次男』と書かれたたすきは、次男が作るようスタッフに指示をした?」
秋葉大臣
「自分で(次男と)書いたということだと思います」

他にも、週刊誌が報じた疑惑がいくつかあり、その中には影武者で「秋葉4号」までいたのではないかなどが書かれており、疑惑を追及しました。

立憲民主党 渡辺創 議員
「『秋葉4号』まで存在した?」
「県議時代は(秋葉氏の)弟が("影武者"を)つとめていた?」
「メガネをかけて極端に太っていなければ("影武者"の)資格があった?」

秋葉大臣
「私は一切そのような事実は承知しておりません」

秋葉大臣がこの後いったいどんな動きを見せるのかというのは注目されていますが、辞任となるとドミノがさらに続くということになります。

●山際前経済再生担当大臣(10月24日辞任)
旧統一教会との関係

●葉梨前法務大臣(11月11日辞任)
"死刑のはんこ"発言

●寺田前総務大臣(11月20日辞任)
"政治とカネ"問題

秋葉大臣が4人目の辞任となるのかどうか。様々な疑惑が上がっていることに関して、与党幹部も「なんであんなに脇が甘いのか。もう、もたなそうだね」というような冷ややかな声も聞こえているということなんです。

続きはWEBで

TBS NEWS DIG
2022年11月29日(火) 18:08
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/217066
https://youtu.be/JqpDtj9RjS0