広島5区選出で、総務大臣の寺田稔衆議院議員が関係する後援会をめぐり、問題が生じています。後援会の会長とされている90代の男性が「自身は後援会とは関係はなく、対応に憤りを感じる」と主張していることがわかりました。

【下見勝二さん(96)】
「(寺田氏とは)まったく関係ない。事務所の女性がいてその子が(故・池田行彦元議員の時代の)県の届け出を訂正してないから私の名前が残っている」

こう話すのは寺田氏の竹原後援会の会長とされている下見勝二さん、96歳。
下見さんによると過去に寺田氏の選挙スタッフとして事務所を出入りしていたことはあるものの、後援会のメンバーではないと主張しています。

こうした状況にもかかわらず後援会会長に名前を連ねていることについて下見さんは。

【下見さん】
「憤りを感じる、無責任極まりない。でたらめだ。やっていることが。名前が残ってる。県の選管に残ってる。そのままにしているからこういう問題が起きる」

一方で寺田氏の事務所は「下見さんから後援会を辞めたいという意思を聞いていなかった。
本人にそういった意思があるならば会長の交代も含めて検討しなければいけない」とコメントしています。

寺田氏の竹原後援会をめぐっては政治資金収支報告書に記載されている会計責任者が死亡していたことも明らかになっていて、寺田氏は4日あらためて謝罪しました。

【寺田稔総務相】
「竹原後援会において判明した事務的ミス、率直にお詫び申し上げたい。引き続き、総務相としてしっかり責務を果たしたい」

また会見で寺田氏は「自身が直接管理する政治団体ではなく、適切な処理をお願いしている」と述べ改めて大臣辞任を否定しました。

テレビ新広島
2022年11月4日 金曜 午後6:24
https://www.fnn.jp/articles/-/440504