安倍晋三・元首相の山口県民葬が営まれた15日、主会場となった同県下関市の海峡メッセ下関と県内7か所の献花場の計8か所では、安倍氏をしのんで大勢の人が花を手向け、県庁などには半旗も掲げられた。一方、県民葬に反対する人たちの集会も開かれた。

下関市で県民葬に参列した安倍晋三後援会幹部の男性(62)は、安倍氏が若手議員だった頃、「小倉で飲もう」と誘われた。ところが、安倍氏から「ごめん。寝過ごして博多に来ちゃった」と連絡があり、福岡市で落ち合った。「本当に気さくな人だったから、多くの人に慕われた。先生というより、兄貴といった感覚だった」と別れを惜しんだ。

長門市仙崎の文化施設「ルネッサながと」のロビーには献花場が設置された。約250人が劇場(約800席)の大型スクリーン(縦4・7メートル、横11メートル)で県民葬の中継を見守った。

 同市日置上、会社員の男性(24)は、小学生の頃、握手した安倍氏の手のぬくもりを鮮明に覚えている。「政治家として大きな仕事を成し遂げたことは間違いない。県民葬で気持ちが一区切りついた」と話した。

 岩国市三笠町のシンフォニア岩国には、県内外から800人超が弔問に訪れた。同市岩国、雑貨店主の女性(77)は「自分の手で献花できる日を待っていた。日本のために尽くしてくれたことを感謝したい」と話した。

「台湾にとっても友人」 

 広島市東区から家族と共に訪れた台湾出身のリン・ペイリンさん(38)は「日台の友好に努めてきた。台湾にとっても大事な友人だった」と悼んだ。

一部抜粋

県内の首長からも、追悼の声が聞かれた。安倍氏の秘書だった前田晋太郎・下関市長は「とても厳粛で温かみのある県民葬だった」と述べ、下松市の国井益雄市長は「とても細やかな配慮をしてくださる方だった。偉大な政治家をしめやかに地元で見送ることができた」と語った。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20221015-OYT1T50233/amp/

【安倍氏県民葬】一般献花に8千人参列 昭恵夫人「寂しさ増してきている」
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