過去にないペースでミサイル実験を繰り返す北朝鮮。
自民党議員との関係と高額献金が社会問題となっている旧統一教会。
日本にとって悩みの種であるこの二つには深い関係がある。
北朝鮮と旧統一教会と日本…その知られざる関係性を読み解いた。

中略


■北の潜水艦SLBMの開発にも旧統一教会が

旧統一教会と北朝鮮そして兵器開発…。この3つをつなぐ可能性のある出来事が94年にあった。ロシアから北朝鮮にミサイル発射装置が付いたままの潜水艦が売却される際に仲介していたのが東京杉並区にあった小さな商社。潜水艦を“鉄くず”と偽って申告して取引を成立させていたのだ。社員は4人。全員が旧統一教会の合同結婚式に出ていた信者だったのだ。これを取材していたのは前参議院議員でジャーナリストの有田芳生氏。

ジャーナリスト 有田芳生氏 
「びっくりした。家の近所だったので自転車で言ったらアパートの2階の一室なんです。(中略)韓国で入手した名簿に合同結婚式の名前があって4人が一致した。そこからが始まり」

旧統一教会はこの会社との関係を否定、この時も警察は刑事事件にできずに終わっている。しかしこの取引について韓国の国防部は2016年、北朝鮮がSLBM潜水艦発射型弾道ミサイルを打ち上げた際にこのロシアから統一教会の信者が仲介して北朝鮮の手に渡った“鉄くず”が、開発の元になっていたという報告を国会で行っている。

北朝鮮に流れる旧統一教会の資金。もとはと言えば日本人からの献金がほとんどだが、資金や、関係性が北の兵器開発に利用されていたとすれば、言語道断である。日本の保守政治家が中心になって徹底的な解明をしてくれるよう望みたい。


TBS NEWS DIG
2022年10月14日(金) 16:00
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/178451