山際大志郎経済再生相は7日の閣議後会見で、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」との関係をめぐって、5日の衆院本会議の代表質問で、立憲民主党の泉健太代表が岸田文雄首相に山際氏の更迭を要求したことに対して「閣僚としての責任を果たす」と述べ、辞任を否定した。

 山際氏は「団体にお墨付きを与えてしまうようになったことを率直に反省している」と陳謝。「悪質商法や悪質な寄付といった社会的な問題が指摘される団体であることや、被害を受けている方がまだ多数いるという認識が不足していた」と釈明した。「今まで指摘されたことも含め、きちんとわかっている事実を丁寧に国会で説明したい」と話した。

 山際氏は、教団との接点を認めた8月10日以降も新たな関係が次々明らかになっている。自民党が9月8日に党所属国会議員と教団との関係の点検結果を公表した後にも、新たな接点が判明。党への追加報告でも誤りが見つかった。首相は5日の国会答弁で「理解を得られていないのであれば、自らの責任において丁寧に説明を尽くす必要がある」と、山際氏に説明責任を果たすように求めた。

朝日新聞
2022/10/7 15:27
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