政府は、ロシア政府が在ウラジオストク日本総領事館の領事を国外退去させたことへの対抗措置として、日本に駐在するロシアの領事1人を国外退去させる方向で調整に入った。ロシア側に近く通告するとみられる。

複数の政府関係者が3日、明らかにした。ロシアは9月22日、日本の領事が機密情報を違法に入手したとして、一時拘束した。その後、「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましくない人物)」を理由に国外退去を命じていた。日本は該当する行為はないと抗議し、「相応の措置」を取ると警告した。露領事の追放に際し、同様に「ペルソナ・ノン・グラータ」の適用も検討している。

 外務省は、日本の領事が9月30日に帰国したことを受け、「過大にも過小にもならない」(幹部)措置の検討を本格化させていた。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20221003-OYT1T50316/