安倍晋三元首相の国葬を翌日に控えた26日夜、国葬に反対する集会が大阪市北区の中之島公園であった。市民団体「おおさか総がかり行動実行委員会」が主催し、約900人(主催者発表)が参加した。参加者らは集会で抗議の意思を示した後、「国葬反対」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げて、西梅田公園までの約1・5キロをデモ行進した。

 集会では、実行委の中北龍太郎弁護士が「国葬には法的根拠がなく、弔意を国民に強制することで憲法が保障する思想・良心の自由を侵害している」と訴え、国葬の中止を求めた。

 チラシでイベントを知り、職場の同僚らと参加した大阪市港区の会社員、木下浩平さん(50)は「安倍さんは労働者派遣法を改正して非正規雇用を増やすなど格差問題を深刻化させたり、安全保障関連法を強行採決したりした。国民の評価が二分しているにもかかわらず、政府が一方的に国葬を決めるのは乱暴だ」と話した。【隈元悠太】

毎日新聞
2022/9/26 21:09
https://mainichi.jp/articles/20220926/k00/00m/040/244000c