政府は13日午前の閣議で、日本武道館(東京都千代田区)で27日に予定されている安倍晋三元首相の国葬に自衛隊が参加し、儀仗(ぎじょう)や弔砲などを実施することを了解した。

 国葬当日は儀仗のほか、安倍元首相の遺骨が日本武道館に到着する際、敬礼して迎える「と列」、空砲を19発放って弔意を表す「弔砲」、音楽隊による「奏楽」を実施する。参加人数について、浜田靖一防衛相は閣議後の記者会見で、「合計で千数百人程度が参加する方向」と述べた。

 同省によると、弔砲の数は実施要綱に定められており、国際慣行に基づき、国家元首は21発、首相やその他国賓は19発などとなっている。

 7月に行われた安倍元首相の「家族葬」にも自衛隊の儀仗隊が参列した。防衛省によると、この際は遺族の意向を踏まえた上で、「自衛隊としての弔意」として実施。閣議了解は不要だったとしている。

 一方で、今回は政府の行事に自衛隊が協力する形となるため、閣議了解を取った。吉田茂元首相の国葬や内閣・自民党合同葬でも同様の手続きを踏まえてきたという。(田嶋慶彦)

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