外国為替市場で、円相場が一時1ドル=143円台に下落しました。1998年8月以来、24年ぶりの円安水準に歯止めがかかりません。

きのうの午後3時に141円台、午後9時前に142円台を記録したばかりで、この1日で3円近く一気に円安が進みました。

また、1ドル=115円台近辺で推移していた今年1月と比べると、28円円安が進んだことになります。

6日に発表されたアメリカの景気指数が市場予想を上回ったことで、アメリカで金融引き締めが加速するとの思惑が広がり、金融緩和を変えない日本銀行との政策差から円を売ってドルを買う動きが一段と進みました。

市場関係者は「最近の鈴木財務大臣の発言を見ても政府・日銀が為替介入など具体的な対応を要するほどの懸念を示していないことが円売りの材料となっている」と分析しています。

TBS NEWS DIG
2022年9月7日(水) 01:42
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/145532