10日の自民党役員人事・内閣改造で、岸田文雄首相は菅義偉前首相の起用を見送る方向となった。菅氏はもともと岸田氏と距離がある非主流派で、一貫して入閣などを否定してきた。首相は菅氏に近い河野太郎元ワクチン担当相の入閣や森山裕総務会長代行の党四役起用など配慮もみせたが、菅氏自身には、今後も非主流派を束ねる立場として自由に動く余地が残った。

「いいじゃないか。大丈夫でしょう」

菅氏は9日、森山氏の起用案を聞き、笑みを浮かべながら周囲にこう語った。

https://www.sankei.com/article/20220809-FKB345VMTVIFVK7GE3RANT37Q4/