共産党の第6回中央委員会総会(6中総)は2日、来春の統一地方選に集中するため、来年1月開催が有力視されていた党大会の延期を決め、閉幕した。志位和夫委員長は野党共闘の停滞に強い危機感を示した。

志位氏は6中総終了後に記者会見し、「新型コロナウイルスの感染急拡大に対する無為無策、安倍晋三元首相の国葬の強行、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と自民党との癒着。この新3点セットで矛盾が噴き出している」と語り、岸田文雄政権への対決姿勢を鮮明にした。



共産、連合と立民を牽制 6中総が閉幕
2022/8/2 21:15
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共産党の志位和夫委員長
共産党の志位和夫委員長
共産党の第6回中央委員会総会(6中総)は2日、来春の統一地方選に集中するため、来年1月開催が有力視されていた党大会の延期を決め、閉幕した。志位和夫委員長は野党共闘の停滞に強い危機感を示した。

志位氏は6中総終了後に記者会見し、「新型コロナウイルスの感染急拡大に対する無為無策、安倍晋三元首相の国葬の強行、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と自民党との癒着。この新3点セットで矛盾が噴き出している」と語り、岸田文雄政権への対決姿勢を鮮明にした。


昨年の衆院選と7月の参院選で勢力を後退させる中、6中総では党員数や機関紙「しんぶん赤旗」の読者数の減少などで党の基盤が揺らいでいることや、野党の足並みがそろわない現状への懸念が示された。

志位氏は1日の報告で、「連合会長(芳野友子氏)などによる野党共闘攻撃に対してきっぱりと立ち向かう立場をとるべきではないか」と強調した。

また、「『対決型でなく提案型』などと、対決を否定する一部の議論を退け、民主主義を壊す間違った政治には真正面から対決する立場に立つべきではないか」とも訴えた上で、野党連合政権を樹立する必要性に改めて言及した。
発言には、就任以降、野党共闘への深入りを避け、批判一辺倒から「政策立案型」の野党像を打ち出した立憲民主党の泉健太代表を牽制する狙いも透けた。

https://www.sankei.com/article/20220802-NNSTFO54KFK5XFA4SZMS2GV3QU/