旧統一教会の「世界平和統一家庭連合」への名称変更をめぐり、当時、文科相を務めていた自民党の下村前政調会長は4日、「今となったら責任を感じている」と述べた。

下村氏は、自民党本部で記者団の取材に応じ、自身が文科相在任中の2015年に旧統一教会の名称変更が行われたことに関連して、「名称変更されたことで実態を知らずに付き合っていた方がいるのではないか」と問われたのに対し「今となったら責任を感じている」と述べた。一方で、「私が当時、大臣の立場で直接、政治的な指示をしたわけではない」と強調した。

また、旧統一協会の名称変更の経緯について、「海外の国では『家庭連合』という名前になっていたが、日本では旧統一教会から1997年に名称変更の要望があったものの、申請が上がってきていなかった」とした上で、「2015年に文化庁の担当者から申請が出てきたことを聞いた。その際、受理しないと、法的に訴えられた場合、負ける可能性があるので受理することにしたいと報告があった」と説明した。

さらに、名称変更に関わる経緯などが記された文化庁の開示資料の名称変更理由部分が黒く塗りつぶされていることについては、「私もすごく迷惑を受けているから、開示してもらいたい」と述べた。

また、下村氏は、旧統一教会との今後の関係については「今後は関連団体含めて一切の関係を絶つ」と明言した。

FNN
2022年8月4日 木曜 午後2:16
https://www.fnn.jp/articles/-/398814