旧統一教会との関わりが道内の国会議員をめぐっても次々と明らかになるなか、新たに、自民党の中村裕之衆議院議員が、旧統一教会の関係者が立ち上げた後援組織の支援を受けていたことがわかりました。
 ■伊達忠一前参院議長:「「安倍さんが(に)『統一教会に頼んでちょっと足りないんだウチが』と言ったら『わかりました、そしたらちょっと頼んでアレ(支援)しましょう』ということで」

 自民党の参議院幹事長として臨んだ2016年の参院選で、自身に近い候補のため旧統一教会=世界平和統一家庭連合の組織票を安倍元総理に依頼したと証言した伊達忠一氏。
 「自身に近い候補」とは伊達氏と同じ臨床検査技師出身で、自民党の全国比例で出馬した宮島喜文氏です。
 先月の参院選では…。

 ■伊達忠一前参院議長:「今回(今年7月の参院選)は安倍さんは『悪いけど勘弁してくれ』と。
 『井上(義行氏)をアレ(支援)するんだ』と」

 取材に対し、秘書を通じてコメントを出した宮島氏も、安倍元総理に依頼していたことを認めました。

 【宮島喜文氏コメント】「安倍氏に2度会って前の選挙と同様に世界平和連合(教団の友好団体)の支援を依頼しました。安倍氏からは『6年前のような選挙協力は難しいかもしれない』との返答でした」

 旧統一教会は「特定の候補者に対して組織的に関与することはない」と説明しています。
 ただ、道内議員の関わりをめぐる新たな事実も…去年、衆議院議員会館で開かれた日本・世界平和議員連合の総会。
 議員と一緒に写るのは旧統一教会の創始者が設立した政治団体「国際勝共連合」の梶栗正義会長です。
 その後ろの列には北海道4区選出自民党の中村裕之衆議院議員の姿も。

 ■中村裕之衆院議員:「先輩議員からもお声かけいただいて出席しました/団体の関係の会というのは知っていました/トラブルを抱えているという認識が全くなかったんですよね」中村議員は旧統一教会の関連団体が主催するイベントにも参加していました。

 さらに、後援組織をめぐる新たな事実も。
 8年前の総選挙のわずか1週間後に撮影されたこの写真。
 中村議員の事務所によりますと「裕世会」という旧統一教会の関係者らが中心となった組織だといいます。
 中村議員の左に映るのは当時、旧統一教会の北海道地区幹部を務めていた男性です。
 中村議員のブログには「献身的に応援して下さった皆様です」というコメントも添えられていました。

 【中村裕之衆院議員】「(選挙の)電話かけもお手伝いしてもらっていますし熱心に応援してもらっているもんですから」Q統一教会との距離の近さを感じるが?「様々な団体から支援いただいていますのでそのうちの一つでね薄く広く僕ら付き合っているのでね他の団体との同様のお付き合いだと思いますけど」

 旧統一教会をめぐっては霊感商法や献金トラブルで道内でも多くの訴訟が起こされています。

 ■岸田総理(7月31日)「社会的に問題になっている団体との関係についてはそれぞれ丁寧に説明をしていくことは大事だと」

 ■中村裕之衆院議員:Q今後議連などのイベントへの出席は?「考えていかないといけないと思う/出席するのはなかなか難しいのではないかと思います。」

HTBニュース
8/1(月) 18:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/6eba809f28039ec2ce56a09ac90cc331b9c3ddbf