岐阜市の柴橋正直市長は29日の記者会見で、昨年12月13日に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の岐阜家庭教会(岐阜市)で市政報告会を行っていたと明らかにした。「今後は慎重に判断したい」と述べた。また2021、22年度に旧統一教会の関連団体が主催するなどしたイベント3件を市が後援していたことも明らかにした。

 柴橋市長によると、報告会は旧統一教会から依頼があり、「分け隔てなく意見を交わすため」と引き受けた。旧統一教会が主催し、記憶は定かでないものの100人ほどが集まった。旧統一教会と関連団体への報告会は「後にも先にも1回だけ」と述べた。翌年2月に市長選を控えていたが、「(市政報告会は)年中やっている」と選挙との関わりを否定。市長選で支援は受けていないとした。これまでに個人への寄付やパーティー券の購入、岐阜市への寄付もないという。

 一方、後援したイベントのうち、世界平和を願って若者らが自転車で県内を走る「ピースロード」については、昨年6月と今年7月にいずれも関連団体の幹部らと面談した。また、関連団体が家庭教育や子育てをテーマに開いたセミナーには公費で祝電を送った。

岐阜新聞
7/29(金) 21:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/01fe26707a2baa268421d2034c248d2a999c2cb7