安倍元総理銃撃事件をきっかけにいま政治と宗教の関係が問われています。チューリップテレビの取材で、4人の自民党の県議会議員が「旧統一教会の関連団体から選挙応援を受けた」と証言しました。そして富山政界全体に旧統一教会系団体が深く入り込んでいる実態も浮かび上がってきました。

【写真を見る】旧統一教会関連団体が富山政界に 県議4人が「選挙応援受けた」独自直撃 知事選に市長選も応援

21日朝、魚津市の山間部。
記者:「おはようございます。いきなりすいません。県平和大使協議会のことを伺いたくて」

稗苗清吉 県議:
「3年前にそれは応援をしていただきました。僕は『来てくれじゃなくて』まあ向こうとの『あ・うん』の呼吸でそういう会合もしてたからね」
旧統一協会の関連団体から選挙応援を受けていたことを証言した自民党の稗苗清吉県議。稗苗県議はこの関連団体の議長も務めています。

稗苗県議:
「県議が10人ぐらい入っていますので、その連絡係みたいなもの」

安倍元総理お祝いのメッセージ(ビデオ上映):
「朝鮮半島の平和的統一に向けて、努力されてきた韓鶴子総裁に敬意を表します」

旧統一教会をめぐっては、関連団体のUPF「天宙平和連合」が、去年9月に韓国で開いた集会で、 安倍元総理のビデオメッセージが流されました。

銃撃事件をきっかけに問われている教団と政治の関係。20日の会見で新田知事は。

新田知事:
「一昨年の知事選で応援を受けたことは事実です。集会を開いていただいてそこでお話をさせていただくということでしたね」
おととしの県知事選で新田知事は、旧統一教会の選挙応援を受けたことを明らかにする一方、詳細な説明は避けました。

そして、チューリップテレビの取材で旧統一教会の関連団体が富山の政界に深く入り込んでいる実態が浮かび上がりました。


■富山の政界に入り込む旧統一教会の関連団体…

2019年12月に開催された「富山県平和大使協議会」と称された団体の総会。議長を務めるのは稗苗清吉県議、隣に座るのは、会長の梶栗正義氏です。

梶栗会長とはどんな人物なのでしょうか。

山口 広 弁護士:
「もう亡くなっていますけど梶栗玄太郎という(日本)統一教会、国際勝共連合の会長の息子さんです。若いころから統一教会の様々な部門の責任者をやっていまして、現在は実質的には統一教会の中堅幹部であり、国際勝共連合、天宙平和連合(UPF)のトップとして活動している方です」

平和大使を任命するのはUPFというNGOで、そのUPFは文鮮明夫妻が創設し梶栗氏が議長を務めているのです。

山口 広 弁護士:
「平和大使協議会については統一教会の機関誌の中でさかんに活動の報告などが出ています。まさに統一教会の政治部隊の活動としてやっていることはたくさんの機関誌の記事から明らかです」

稗苗県議は、自身が選挙で受けた応援について。

稗苗県議:
「僕の選挙の公約のビラを持って、有権者のところを訪問していただたり、電話をかけていただいたりという応援です。会員のところに、こういうことだから協力してほしいよということで、僕のパンフを持って政策的に賛同いただいたら署名をしてくれっていう話で、不特定多数のところに人海戦術でどんどんと回るというような運動体ではない」

「富山県平和大使協議会」の事務所があるとされる場所へ向かってみました。

記者:「ホームページ上に記載されていたここになるんですけど建物がないんですよね」

そこは駐車場でした。
近所の住民に聞いてみると。

記者:「富山県平和大使協議会の事務所がある場所らしいんですけど」
近くに住む人:「あまり聞かんなー。長い間住んでいるけど」

問い合わせ先に電話をかけてみましたが。

記者:「ホームページ上に記載されている電話番号に電話をかけてみます」
自動アナウンス:「おかけになった電話番号は現在使われておりません。プップー」

続きはWebで

チューリップテレビ
7/21(木) 21:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/171697d9d500ee6607adecbd97f563e271f17d12