当選できれば後はどうにでもごまかせる──。まさかとは思うが、本人も自民党もそう考えているのであれば有権者も怒り心頭に違いない。

 参院選(10日投開票)の長野選挙区(改選数1)に自民党から立候補したタレントの松山三四六氏(51)が6日夜、自身のツイッターを更新し、「週刊文春」(7月14日号)で報じられた過去の女性スキャンダルについて謝罪した。

 文春が報じたのは、約10年前に当時20代の女性と不倫し、女性が妊娠を告げると、人工妊娠中絶同意書に偽名で署名していた──という一件だ。

 松山氏はツイッターで、<皆様におかれましては、多大なるご心配ご迷惑をおかけしましたこと心から深くお詫び申し上げます。この度の報道に関しまして、選挙後の然るべきタイミングで取材対応したいと考えております。ご支援頂いている全ての皆様には、重ねて心からお詫び申し上げます>と投稿。

 本人としては“火消し”を図ったのだろうが、ネット上では<選挙後の然るべきタイミング>という部分について疑問の声が続出。たちまちプチ炎上する事態となった。

<みんなが思う。なんで選挙後? キチンと理解され信頼される説明ができるなら、むしろ投票日前でしょう>

<相当に知られたくなかった言い訳できない悪質な内容だと本人の認識があるのではないか>

<反則してもバレなければいいと言うのが、この人の柔の道なのか>

<さすがパパ活飲酒疑惑が報じられた議員も黙認する自民党の候補>

 中学時代、柔道で全国制覇したという松山氏。柔道の総本山「講道館」のホームページにある<柔道と礼、その精神>にはこう書いている。

<柔道を学ぶ私たちは、自分の行動が他人に迷惑や不快感をあたえないかどうか、十分に考え、推し量って行動すべきでしょう。柔道を通して私たちが学ぶ礼の精神の根本には、相手の人格を尊重し迷惑をかけない心掛けがあるはずだからです>

 柔道家で知られるロシアのプーチン大統領も松山氏も、柔道の精神をどれだけ学んだのだろうか。

日刊ゲンダイ
7/7(木) 16:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/91d85e5e164fbb2e443adf68439ba331019260fa