18歳女性との飲酒疑惑を報じられ、自民党を離党した吉川赳衆院議員=比例代表東海ブロック=は14日、通常国会会期末の15日に開かれる衆院本会議への欠席を届け出た。10日の離党後、国会には姿を見せておらず、疑惑について説明しないまま今国会が閉幕することになりそうだ。

吉川氏の事務所関係者によると、15日の欠席理由は「公務等ではない」という。政府関係者は「辞職はしないのではないか」との見方を示した。

 与野党幹部からは、吉川氏に辞職を促す声が14日も相次いだ。自民党の世耕弘成参院幹事長は記者会見で「(疑惑が)事実でないと証明できないなら辞職が当然だ」と重ねて要求。公明党の佐藤茂樹国対委員長は「離党でごまかすのは筋が違う」と記者団に指摘し、「参院選で公明党に影響が出る可能性もある」と懸念を示した。
 立憲民主党の馬淵澄夫国対委員長も「議員辞職に値する」と記者団に強調。吉川氏が岸田文雄首相率いる自民党岸田派に所属していたことに触れ、「首相が説得しなければ駄目だ」と主張した。
 一方、自民党の福田達夫総務会長は会見で「党籍を離れてしまったので党が辞めさせることはできない。もし必要なら党籍離脱を受理する前にすべき案件だ」と述べるにとどめた。

時事通信
2022年06月14日20時45分
https://www.jiji.com/sp/article?k=2022061400855&g=pol