大阪府議会の自民党議員団に所属する3人が、カジノを含むIR=統合型リゾート施設の誘致計画に反対する姿勢を明確にしたいとして、会派を離脱する届けを提出しました。
自民党はIRを推進する立場ですが、大阪では計画の内容に疑問があるなどとして、反対の動きが出ています。

自民党大阪府議団に離脱の届けを出したのは、占部走馬議員と、西川訓史議員、それに、西村日加留議員の3人です。
3人は記者会見し、「離脱の理由は一点で、IRの議案に明確に反対の意思を示したいと考えた。同じ考えの議員はほかにもいる」と述べ、新しい会派を発足させる考えを示しました。
大阪府と大阪市が誘致を目指すIRをめぐっては、双方の議会に整備計画の議案が出されています。
自民党はIRを推進する立場ですが、自民党府議団では議案への態度をめぐる議論が続いており、自民党大阪市議団は巨額の追加負担が生じているなどとして議案に反対する方向で調整を進めています。
自民党府議団の徳永幹事長は、「IRには賛成の議員が多いが、反対の意見もあり、会派としての意思決定にあたっては、丁寧に議論したい」と述べました。
自民党府議団は所属議員が16人で府議会の第2会派ですが、3人が離脱すると大阪維新の会や公明党に次ぐ第3会派となります。

NHKニュース
03月17日 19時35分
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220317/2000059033.html