新型コロナウイルスに感染した京都府内の生後10カ月の女児が、自宅療養中に症状が悪化し、死亡したことが分かった。基礎疾患はなかった。府の西脇隆俊知事は15日、幼い子どもが自宅療養する場合の対応について「課題を抽出していきたい」と改善策を検討する考えを示した。京都市上京区の府庁で記者団の取材に答えた。

 西脇知事は死亡した女児の事例について「小さな子なので、特に配慮が必要として保健所が最初から意識していた」と説明。毎日の健康観察や医療機関への受診調整も行っていたと報告を受けているとして、改めて府の対応に問題はなかったとの認識を示した。

 その上で「お子さんの感染の場合の対応ということについては、当然課題を抽出していきたい」と述べた。亡くなった女児の指が小さく、医療機器「パルスオキシメーター」で血中酸素濃度が計測できなかったことについては「全国的な課題だ。(担当部署に)調べるように言っている」と述べた。

京都新聞
2022年3月16日 10:00
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