「“短い間”ご苦労さまでした」麻生派で一斉退会の波紋 背景には“麻生氏への遺恨”と“菅氏への期待”

2/27(日) 10:43
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TBS系(JNN)

■「麻生派」との決別の日

2月25日、昼。自民党の大物、佐藤勉・前総務会長は、エレベーターを降りると、少し約束の時間より早かったのか、顔なじみの記者数人と雑談を交わしていた。その表情には何の迷いも感じられなかった。数分後、同じ派閥の御法川信英・国会対策委員長代理、そして、丹羽秀樹・前文部科学副大臣の2人が到着。佐藤氏ら3人は廊下をゆっくり歩き始めた。3人が携えていたのは派閥の退会届。その向かう先には、自身が所属する麻生派の会長、麻生太郎副総裁が待っている部屋があったのだ。

麻生派は岸田政権を主流派として支えるいわば「勝ち組」の派閥だ。総務大臣や党の総務会長などを歴任した佐藤氏が、なぜ今「勝ち組」を離れ、あえて「茨の道」を歩むことを決めたのか。そこには麻生会長への「遺恨」と、岸田政権の「次」を見据えた動きが関わっている。

■引き留めることなく「“短い間”ご苦労さまでした」

佐藤氏ら3人が麻生会長の部屋に入ってから20分ほど。
3人が部屋から出てくると、どのような会話があったのか記者たちが近寄る。対応する佐藤氏らの表情は緊張感が解けたのかスッキリとしていた。

佐藤氏の説明では、事情があり面会の場には来られなかった阿部俊子元外務副大臣の分を含め、面会では4人分の退会届を麻生会長に手渡した。佐藤氏らが「長い間お世話になりました」と伝えると、麻生会長は「短い間 ご苦労様でした」と麻生節で応じたという。
表面上は淡々とした雰囲気で進んだ面会だが、佐藤氏の腹の底には麻生会長への不満がたまっていた。

「一身上の都合で辞めさせていただきます。色々と思うところがあっての行動でございます。ご了解いただきたい」

「色々と思うところがある」。佐藤氏らの退会への決意の固さを察してか、麻生会長から引き留める言葉はなかったという。

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