新型コロナウイルスの感染者情報の登録が遅れた大阪市で、新たな問題です。

登録作業を外部に委託する際、業者に提示された額のまま契約書なしで委託していたことが分かりました。

大阪市は、保健所の業務ひっ迫で、国の情報管理システム「ハーシス」に新たな感染者の情報を入力する作業が遅れ、1月から2月の感染者数に、およそ2万2000件の計上漏れがありました。

大阪市によると、16日から入力業務の一部を外部委託していますが、17日の時点で業者との契約書は交わされておらず、委託内容が記載される「指示書」も提出していませんでした。

さらに、委託費については、2月14日に業者から口頭で提示された額、9650万円を、そのまま受け入れたということです。

17日の市議会では、議員から追及の声が上がりました。

【自民党 前田和彦市議】
「口頭で金額を言われて、その場で金額の妥当性をチェックせずに、そして、きょうから仕事に入ってくれ、です。これは絶対に行政がやっちゃ駄目なこと。もう大阪市の業務は無茶苦茶ですよ」

【大阪市契約管財局制度課 安孫子隆課長】
「手続き上問題があり、適切でなかったと言わざるを得ないと考えています」

大阪市は「第6波の感染拡大に対応するため、1日も早い委託が必要だった」とする一方、契約手続きの不備を認め、「今後は適正な事務処理に務める」としています。

カンテレ
2/17(木) 18:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac5693628dc4c32948c07b038d94518f168c1467