沖縄県は5日、新たに623人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

1日の感染者数が600人を超えるのは、およそ4か月前の去年8月28日以来です。県内で確認された感染者は合わせて5万1743人になりました。

沖縄県の新型コロナの新規感染者数は、今月2日が51人、3日が130人、4日が225人と急激に増えています。

沖縄県は5日午前、新たな感染者について、暫定値で600人前後に上る見通しであることを明らかにしました。

沖縄県ではオミクロン株の市中感染とみられるケースも相次ぐなか、感染拡大に歯止めがかからない状況になっています。

沖縄県の玉城知事は4日、松野官房長官と電話会談し、緊急事態宣言が出されていなくても集中的な対策を可能にする「まん延防止等重点措置」の要請を検討する考えを伝えました。

これに対し、松野官房長官は「要請が正式に出された場合は速やかに検討する」と応じました。

沖縄県は5日午後、感染症の専門家会議などを開いて、今後の対応について意見を聞いたうえで、近く『まん延防止等重点措置』の要請について最終判断する方針です。

玉城知事「非常に驚異的な数でがく然」

沖縄県の玉城知事は5日午後、県庁で記者団の取材に応じました。

この中で5日の県内の新規感染者が600人前後になる見通しについて、「非常に驚異的な数でがく然としている。来るべきものが来たという気持ちで立ち向かっていかなければならない」と述べ、沖縄県だけではなく、政府やアメリカ軍など関係者が一緒になって、感染防止対策に取り組む必要があるという認識を示しました。

また、玉城知事は5日午前、山際新型コロナ対策担当大臣と電話で会談したことを明らかにしました。

玉城知事は、「まん延防止等重点措置」の適用の要請を行うことを考えていると伝え、これに対し山際大臣は、「県の求められることについては、私からもしっかり政府に伝えて、そのように対応できるように進めていきたいと思う」と述べ、沖縄県から要請があれば、政府として速やかに対応する考えを示したということです。

一方、玉城知事は緊急事態宣言の必要性については、「そういう思いや、そういう状況ではあると受け止めている」と述べたものの、すぐに宣言を要請することには慎重な姿勢を示しました。

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NHKニュース
2022年1月5日 15時38分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220105/k10013415591000.html