衆院選で約2年ぶりに国政復帰したれいわ新選組の山本太郎代表は、発言に立つ機会がないまま21日の臨時国会閉会日を迎えた。衆参に計5議席を持ち、「少数政党に発言権を」と訴える山本氏の声は届くのか。

 「抽選で選ばれたわけではないので、発言権を与えるのは当然だ」。この日の会見で山本氏は、主要政党中心の国会運営を批判した。「短い期間で国会を閉じることが一番の問題」「政治が解決できる問題は山ほどあるが解決しないままだ」などと続け、会見は約1時間半にわたった。

 国会は、おもに各政党の議席数に応じて質疑時間やポストの割り振りなどが決まる仕組みだ。今回の臨時国会では、実質的な審議があった委員会にれいわ議員が所属していなかったため、山本氏らの発言機会はなかった。山本氏は、来年1月の通常国会に向けて「信念を込めた国会質疑につなげていきたい」と思いを込めた。(小手川太朗)

朝日新聞
2021/12/21 19:30
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