毎日新聞 2021/11/6 東京朝刊

 立憲民主党の各グループは5日、相次いで会合を開き、枝野幸男代表の後任を選ぶ代表選に向けた主導権争いが激化した。福山哲郎幹事長は同日の党会合で、代表選に関し、年内に召集される臨時国会の前に実施したい考えを示した。

 旧国民民主党出身で、中道路線の候補者として待望論がある泉健太政調会長は、4日夜、自らが率いる「新政権研究会」の会合をオンラインで開き、意見交換した。まだ代表選への態度を表明していないが、関係者によると、別のグループ幹部や連合幹部とも連絡を取っているという。

 リベラル色の強い「サンクチュアリ」は5日、国会内で会合を開き、一致結束して代表選に対応する方針を確認し、枝野氏の新規入会と顧問就任を決めた。政界を引退した赤松広隆会長の後任に就いた近藤昭一衆院議員は同グループが枝野氏の旧立憲結党を支援した点を強調し、リベラル路線継続への意欲をにじませた。

https://mainichi.jp/articles/20211106/ddm/005/010/086000c