立憲民主党の蓮舫代表代行は27日、衆院選の応援演説で訪れた北海道旭川市で、自民党の麻生太郎副総裁が地球温暖化で道産米の品質が上がったかのような発言をしたことについて「北海道米がおいしくなったのは農家、農協の皆さんが失敗を重ねて努力した結果であり、温暖化のせいではない。ちょっと調べれば分かることだ」と批判した。「こちぴかり、金賞取った」との事実誤認発言についても「こちぴかりって何ですか。勉強不足も甚だしい」と指摘した。

 一方、立憲道連の逢坂誠二代表は26日、「農業関係者の長年にわたる努力を侮辱したものであり、温暖化と結びつけるのはあまりにも見当違いだ」と抗議する談話を発表した。

 麻生氏は25日、道内で街頭演説し、「昔、北海道のコメはやっかいどう米と言うほどだったが、今はやたらうまいコメを作るようになった。農家のおかげか、違う。温度が上がったからだ。温暖化というと悪いことしか書いてないが、いいことがある」と発言した。【土屋信明、米山淳】

毎日新聞
2021/10/27 19:13
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