野党は24日、岸田政権初の国政選挙となった二つの参院補欠選挙のうち静岡選挙区で勝利し「岸田文雄首相への失望が広がっている表れだ。衆院選へ大きな弾みがついた」(福山哲郎立憲民主党幹事長)と勢いづいた。衆院選後半戦に向け、自公政権の新型コロナウイルス対策や経済政策に対し攻勢を強める構えだ。
 立民の江田憲司代表代行は取材に「首相は静岡県へ2度応援に入っており、相当な打撃を受けているはずだ」と自民党側の影響を分析した。
 国民民主党の玉木雄一郎代表は「岸田首相就任に『ご祝儀相場』がないと明らかになった。衆院選の前哨戦と位置付けており、意義ある勝利だ」と強調した。
 立民、国民両党の推薦候補が勝利した一方、共産党候補とは一本化できなかった。共産の小池晃書記局長は「岸田政権を追い詰める論戦で大きな役割を果たした」と前向きに捉え、衆院選で政権交代につなげたいと意気込んだ。(共同)

東京新聞
2021年10月25日 00時11分
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