立憲民主など野党各党が公式ツイッターで、「政権交代」を表す言葉をハッシュタグ(検索目印)で示す動きが目立っている。自民党総裁選(29日投開票)に注目が集まる中、次期衆院選に向けて、野党の発信力を強化し、与党に対抗する狙いがある。

 立憲は党ポスターを発表した8月18日、ツイッターアカウントに「#変えよう」のハッシュタグを追加。「まっとうな政治、命と暮らしを最優先にする政治、支え合い、分かち合える社会へ変えよう」とも投稿した。

 共産は9月8日に、立憲、社民、れいわ新選組の3党とともに「市民連合」と衆院選に向けた政策で合意したことを受け、ツイッター名に「#政権交代をはじめよう」のハッシュタグを付けた。ツイッターのトップ画像も合意時の4党党首が並んだ写真に変えた。

 社民もツイッター名のハッシュタグを9月中旬から「#生存のための政権交代」とした。党関係者は「自民党は総裁選に力を注ぎ、新型コロナウイルス対策が不十分になっている。多くの人に使ってほしい」と話す。

 野党は当初、菅内閣の支持率低迷を踏まえ、政権批判票の上積みに期待した。だが、菅義偉首相の退陣表明により、状況は一変している。野党各党は政権交代への本気度を示すことで、世論の関心を引きつけたい考えだ。【田所柳子、佐野格】

毎日新聞
2021/9/23 17:34
https://mainichi.jp/articles/20210923/k00/00m/010/119000c.amp