自民党内から「選挙の顔にならない」の声が上がり、退陣に追い込まれる菅首相。来月上旬、新総理が選出されたら官邸を去ることになる。

この9年間、権力の中枢にいた菅首相は、この先どうなるのか。権力を失い、ただの一議員として尾羽打ち枯らすことになるのか。

 あっと驚く仰天情報も流れている。

「半分、冗談ですが、河野太郎氏が新総理に就いたら、菅さんは官房長官に返り咲くのではないかという話が流れています。もともと菅さんは、同じ神奈川選出ということもあって河野太郎を可愛がっている。総裁選も応援している。常識ではあり得ませんが、河野太郎氏の周辺には官房長官が務まりそうな人材がいない。“鉄壁の長官”の異名を取った菅さんなら申し分ないというわけです。『河野太郎が暴走しないように、菅さんをお目付け役につけた方がいい』『総理失格の烙印を押された麻生さんも財務相をしているじゃないか』と解説する人もいます」(政界関係者)

その一方、いずれ二階幹事長が率いる二階派(47人)に入会するのではないか、という臆測も流れている。現在、菅首相は無派閥だが、20〜30人の手勢を引き連れて合流する可能性があるという見立てだ。二階幹事長は菅内閣の生みの親だ。さらに、二階派の“後継者”と目されている武田良太総務相とも菅首相は親密な関係だという。

「菅さんが20〜30人を連れて二階派に入会したら、この先、キングメーカーとして実権を握る可能性があります。いま自民党内でキングメーカーになれる力を持っているのは、麻生太郎氏(80)、二階俊博氏(82)、安倍晋三氏(66)の3人です。でも、80歳を越えている麻生氏、二階氏の2人が力をふるえるのもあと数年でしょう。もし、72歳の菅さんがワンポイントでも二階派を継いだら、安倍氏と並ぶキングメーカーとして君臨しておかしくない。問題は武田良太氏(53)が納得するかどうかでしょう」(自民党事情通)

 安倍晋三氏や麻生太郎氏のように、総理を辞めた後、復権するのか。

日刊ゲンダイ
21/09/13 14:00
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