埼玉県内では19日、新型コロナウイルスの新たな感染者2170人が発表された。1日当たりの発表数としては過去最多で、2千人を超えるのは初めて。自宅療養中だった50代男性と、医療機関に入院していた70代女性の死亡も発表された。
 川口市によると、死亡した男性は基礎疾患があり、10日に東京都内の病院の検査でコロナ感染が判明した。都内の保健所から引き継ぎを受けた12日、電話で男性から健康状態を聞き取り、軽症と判断。自宅療養とした。13日に電話で濃厚接触者について聞き、14日に県が外部委託する「県宿泊・自宅療養者支援センター」に健康観察を引き継いだ。15日朝、家族の呼び掛けに反応がなく、死亡していたという。
 県によると、センターは無症状や軽症で特に容体が軽い患者には1日4回、自動電話で体調を確認し、応答がない場合は翌日にセンターや保健所が電話や訪問で状況を確認する。男性もこの対象で、14日は1度も応答がなかったという。
 このほか、県によると新たに感染が判明した20〜90代の男女36人は、ワクチン接種を2回受けていた。

東京新聞
2021年8月19日 21時08分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/125473