菅首相は14日、政府が、酒類の販売業者に対し、酒類の提供を続ける飲食店との取引停止を要請し、その後、撤回したことについて、「おわび申し上げたい」と陳謝した。

一方、自身が事前に説明を受けていたかについては、「要請の具体的な内容について議論したことはない」と釈明した。

菅首相は、首相官邸で記者団から、「要請について事前に説明を受けていたか」と問われ、「すでに要請は撤回されているが、多くの皆さまにご迷惑をかけたことについて、私からもおわび申し上げたい」と陳謝した。

さらに、「先週の事務方の説明で言及されているということだが、具体的な内容について議論したことはない」と述べ、要請の具体的な内容について議論しておらず、詳細について知らないことを強調した。

また、同様に撤回した金融機関から働きかけを行ってもらう要請の狙いについて、「人の流れの抑制が目的だったと思うが、働きかけ自体は正しかったか」と問われことに対し、菅首相は、「要請の具体的な内容は議論していないので承知していない」と重ねて強調した。

一連の問題をめぐっては、菅首相は9日、「西村大臣が発言したことは承知していない」と説明していた。

FNN
2021年7月14日 水曜 午前9:32
https://www.fnn.jp/articles/-/210211