岸防衛大臣は、中山防衛副大臣がアメリカのシンクタンクの講演で台湾を「国家」と表現したことについて、政府見解ではなく、個人的見解との認識を示しました。

 「中山副大臣の個人的な考えを述べたものと承知しておるところであります」(岸信夫防衛相)

 中山副大臣はおととい、アメリカのシンクタンクのオンライン講演で、台湾情勢について「我々は民主主義国家としての台湾を守る必要がある」などと述べました。岸大臣は中山副大臣の発言を“個人的見解”とした上で、台湾を国家としない「一つの中国」という日本政府の方針には変更がなく、当事者間の直接対話で平和的に解決されることを期待すると述べました。

 一方、中国外務省の報道官はきのう、記者会見で「中国脅威論を誇張するなど下心は悪辣で無責任だ」などと強く反発。日本にすでに抗議したとした上で、「中国は必ず台湾を統一しなければならない。阻止できないプロセスだ」と主張しています。

TBS NEWS
30日 13時12分
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