前宮古島市長を逮捕 陸自配備めぐり650万円収賄容疑:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASP5D66V0P5DTPOB004.html

2021年5月12日 19時48分

 沖縄・宮古島への陸上自衛隊の配備をめぐって業者に便宜を図った見返りに現金約650万円を受け取ったとして、沖縄県警は12日、前宮古島市長の下地敏彦容疑者(75)=宮古島市=を収賄の疑いで逮捕し、発表した。また、贈賄の疑いで、ゴルフ場経営の「千代田カントリークラブ」役員、下地藤康容疑者(64)=同市=を逮捕した。両容疑者の認否について、県警は明らかにしていない。

島への陸自配備については、地元に反発があるなかで駐屯地の整備が17年に着工され、19年3月に警備部隊約380人を配置して発足。20年3月に地対艦・地対空ミサイルの部隊が加わって700人体制となった。

県警によると、下地容疑者は、島への陸自配備計画の受け入れを表明することで、藤康容疑者の会社が所有する土地を駐屯地用地として国に売却できるようになるなどの便宜を図り、見返りとして18年5月24日ごろ、東京都内で現金約650万円を受け取った疑いがある。