国際ボート連盟は5日、東京オリンピック(五輪)会場の海の森水上競技場(江東区)で開催されるアジア・オセアニア大陸予選に参加中のスリランカの関係者に、新型コロナウイルスの陽性者が確認されたと発表した。パラリンピック種目のチームスタッフという。チーム練習や食事、ホテルと会場での移動などを国単位で行っていることから、国ごとにバブル(隔離状態)が確保されているとし、保健所の指示に基づいて陽性者を隔離した上で、7日の最終日まで予定通り大会を実施する方針。

陽性反応が出たスタッフは、出国72時間前までに行ったPCR検査や、1日の空港での抗原検査、4日午前に行った抗原検査ですべて陰性。5日午前の抗体検査で陽性を示し、同日のPCR検査でも陽性となった。発表時点で発熱などの症状はないという。2人のパラ選手を含む残りの4人のチームメンバーもPCR検査を受け、全員陰性と判定された。現在は保健所の指示に基づき、濃厚接触者の有無を特定している。

東京五輪とパラリンピックの出場切符が懸かる今大会には、18の国と地域から約80選手が参加。当初は5日から3日間レースを実施する予定だったが、強風のため2日間に短縮された。

日刊スポーツ
2021年5月6日10時59分
https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/rowing/news/202105060000240.html