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文在寅の「コロナ対策」に不満爆発!

写真:現代ビジネス

 韓国の文在寅大統領の支持率を支えてきた「K防疫成功」の評価が崩れ、民心も文在寅氏のコロナ対策に背を向け始めた。

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 4月23日、韓国ギャラップは今月20-22日に行った世論調査で、「政府が新型コロナにうまく対応しているか」を訪ねて結果、回答者の49%が「うまく対応していない」、43%が「うまく対応している」だった。否定的評価が上回ったのはK防疫が成功する前の昨年2月以来だ。否定的評価をした人々の半数はワクチン確保と供給問題を指摘した。

 文在寅政権はワクチン確保で国民に対して楽観的見通しを伝え、それが次々と破綻してきた。また、日本の菅義偉総理が米国でファイザー社のCEOと直談判し、ワクチンの追加供給の約束を得た。

 このため、文在寅氏にとっても米国でワクチンの追加供給問題で成果がなければ政治的に大きな痛手を受けかねない事態となっている。こうして文大統領訪米の最大のイシューにワクチン確保問題が急浮上している。
韓米首脳会談に「韓国国民が望むもの」

文在寅の外交に注目が集まる photo/gettyimages

 日本の経団連に相当する韓国の全国経済人連合会(全経連)が行った調査によれば、「首脳会談で韓国が獲得しなければならない成果」として「ワクチンスワップ(米国が追加確保したワクチンの一部を韓国に供給して、韓国がこれを後で返す約定)」を挙げた回答が31.2%と最も多く、次いで「福島汚染水(原文のママ。処理水のこと)放出イシューの議論」(21.1%)、「北朝鮮政策の方向性に対する協議と国際社会に対する共同メッセージ」(14.8%)だった。

 質問には日米豪印戦略対話「クアッド」についての内容もあった。「今後韓米関係でどのようなポジションを取るべきと思うか」との質問に対する答えは「米国の領域内リーダーシップの動きに積極的に参加すべき」(44.3%)が最も多かった。

 ただ、「米中関係のバランスを考慮した戦略的曖昧性の維持」(37.7%)、「対中関係悪化の恐れがあるため、適度な距離を保ちながら親中国ポジションを拡大」(9.9%)もあるので、評価が分かれていると言っていいだろう。

 ただ、この質問に対する回答は、中国がこれまで韓国に対してTHAAD配備への報復など圧力重視の政策を取ってきたため、中国を恐れているという側面がある。

 それでも「クアッド参加」の回答が最も高かったということは、米中の間でどちらを取るかの選択となれば、中国を選ぶという人が減ってきていることを示すものではないか。各種の世論調査では「中国の横暴」に対する反発は広がっている。

 仮に質問の内容が「米国がワクチン供給と引き換えにクワッドへの参加を求めてきた場合韓国はどう対応すべきか」であれば、「クアッド参加」と答える人の方がはるかに多かったであろう。

 韓国はこれまで中国の圧力に屈し続けてきた。逆に日米は韓国を支援してきたが、圧力を加えることはしなかった。韓国を日米韓に引き寄せるためにはより強い姿勢で臨まければならないのか。
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(略)